蓼科郵便局、むかし物語 ~銀のポストインタビュー
蓼科区の中心地プール平。そこに蓼科郵便局があります。その隣にある「銀のポスト」という喫茶店、ご存知でしょうか?
なんで銀のポスト? それも郵便局の隣に? ・・・そんな疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないかと思います。
今日は銀のポストのオーナー、篠原美鈴様にお話を伺ってきました。
実は銀のポストは11月4日から来春まで冬眠中。ですので、以下の写真は10月に撮影したものです。



中は気持ちの良い喫茶室となっています。

奥にはお座敷も。こちらも喫茶スペースとして使えます。重厚で、とても雰囲気があって落ち着きます。

こちらが銀のポストオーナーの篠原さんです。

以下、インタビューです。敬称は略します。
担当;今日はお時間を頂きありがとうございます。まず銀のポストという名前なのですが、郵便局と何か関係があるのですか?
篠原;ここ、昔は郵便局だったんですよ。私は嫁に入ったのですが私の義理の祖父が昔、建築したんです。
担当;なるほど! それで銀のポストなのですね! 簡単に歴史を教えて頂けますか?
篠原;はい。郵便局としてここを建設したのが昭和12年だと聞いています。祖父の篠原活重が当時、湯川区で農協関係や区の役職についていて。蓼科を観光地として開発するのに、どうしても郵便局が必要だろうということで建築したんです。当時の日本では郵政省ですか、その依頼に基づいて、地元の人が特定郵便局を作ってそこで郵便事業を請け負う、ということが一般的に行われていたようなんですよ。
それで郵便局を建築しその後、篠原がずっとここの郵便局長をしてきたんです。祖父の後は義父が引き継いで。郵便局の場所はちょうどこの喫茶室のところになるんです。
担当;いつごろ今の郵便局に変えたのですか?
篠原;昭和52年です。時代が進むにつれて、お金を扱う場所を分けろ、とか色々郵便局の仕事も規制が厳しくなってきて、この場所での仕事継続が難しくなってしまって。それで規制に沿った形で敷地内に郵便局を新たに作ったんですよ。それで今まで郵便局だった部分は喫茶店にしたらどうかと。観光地としての蓼科を発展させたい、という気持ちもあったと聞いています。
担当;ということは、今の蓼科郵便局は敷地内? 篠原さんは大家さんになるのですか?(@@)
篠原; まあ、そうなりますね。はい。(笑)
担当; そういえば6~7月頃、蓼科郵便局の外壁に見事なバラが咲きますけど、これって篠原さんの手によるものなんですね。 なんか納得です。^^
篠原;ありがとうございます!(笑)
担当;現在の職員の方は、篠原家と関係はあるのですか?
篠原;いえ。今はもう局長の方も含めて、局員の方々は日本郵便の社員の方々なんですよ。え~と、こちらが当時の写真なんですよ。建築中のものだと思います。周り、何にもありませんでしょう?

担当;お、お~、本当だ。周りに何にもありませんね! 昭和12年ということは、1937年。戦争が始まる前の話なんですねえ。そのころから蓼科の開発が始まっていたんですね! これ、プール平なんですか?
篠原;そうですよ。この場所です。
担当;篠原さんにお話を伺うと蓼科の歴史とか色々分かりそうですね。このHPは蓼科に移り住みたいといった人への情報提供という意味合いもあって始めたんですが、例えば、蓼科についてもっと知りたいとか、聞きたいことがあるといった方が銀のポストに来て篠原さんとお喋りっていうことも、OKですか?
篠原;もちろんですよ。
担当;ありがとうございます!! 今日は冬眠中のところ、お時間を頂き、ありがとうございました。^^
篠原;いえいえ。こちらこそ。^^ みんなで蓼科を盛り上げていきましょう!
担当;そうしましょう!(笑)
茶房 銀のポスト
営業時間 朝10時から夕方5時まで
営業期間 11月前半から4月中旬までは冬眠中。8月はほぼ無休。他の期間は毎週火曜日および第二第四月曜日が定休日。
銀のポストHP(観光協会の紹介ページ)
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