住民主体の移送サービスに関する学習会~3

蓼科区について学習会, 市役所, 移送サービス

  9月26日、茅野市役所8階大会議室で「住民主体の移動・外出支援の取り組み」に関する3回目の学習会が行われました。移送サービスに関しての学習会はひとまずこれが最後です。
 今回は前半と後半で分かれ、前半では長野県交通政策課の平林氏が講師をされました。後半は数人のグループに分かれて、グループ討議とその発表会が行われました。

茅野市役所8階大会議室
今回の学習会の次第です。
前回の学習会の質問と回答です。

平林氏の講演

 まず前半は長野県交通政策課の平林氏の講演です。講演内容は基本的に第一回目と第二回目の学習会で学んだことの復習です。講演は以下の資料に基づいて行なわれました。 皆さんと情報を共有いたしたくPDFファイル作成しましたので載せておきます(万一、コピーライト等何か問題があれば削除しますのでご連絡下さい) 。
 以下のファイル名と文書名は次のように対応します。
 2019-09-26-1 「道路運送法における許可又は登録を要しない運送の態様について」
 2019-09-26-2 「高齢者の移動手段を確保するための制度・事業モデル」
 2019-09-26-3 「みんなで作る地域に合った移動の仕組み」

平林氏と参加者の質疑応答

質問者;公共交通空白地帯に関してご質問します。バス停があっても場所によっては極端に本数が少ないといったことがりますが、そうした場合、交通空白地帯はどうなるのでしょう。
平林氏;バス停があるからダメ、といった杓子定規な話ではありません。地域公共交通会議なり運営協議会なりで、実態に即して検討とご理解ください。

質問者;何歳から高齢者なのですか?
平林氏;何歳からという定義は特にありません。

質問者; 高齢者の移動手段確保ということですが、 移動手段が必要な人は高齢者に限りません。たとえば障害者もいます。交通弱者の移動手段ということではありませんか?
平林氏;もともと高齢者の事故多発や免許返納ということから出てきた問題ですので、高齢者といっていますが、確かに交通弱者は高齢者に限りませんね。貴重なご指摘ありがとうございます。

質問者;許可・登録を必要としない輸送モデルとして3つ挙げられているが、そのどれにも自発的な謝礼のケースが無い。しかるに過去2回の学習会では、決まった運賃の支払いはダメだが謝礼はOKという話だったが?
平林氏;謝礼と運賃の線引きは難しいものがあり、今回のモデルケースには入れませんでしたが、ご指摘の通り、自発的な謝礼の場合、許可・登録は不要です。

グループ討議

 後半はグループ討議です。僕はグループ3に参加しました。その中で、城山区(じょうやまく)のU様から大変に参考になる話を伺うことが出来たので、ご紹介します。

 城山区は蓼科から行くと御座石神社の交差点を過ぎて右手の斜面に広がる地域です。世帯数は290世帯ほどだそうです。
 城山区では数年前から住民主体の移送サービスを実施しているそうなのです。以下、U様から伺った内容を箇条書きします。

  • 運転は支援者が行う。
  • 支援者の人数は10人。あらかじめ登録。保険の関係があるので。
  • 利用者は14~5人。あらかじめ登録。
  • 対象は通院のみ。買い物などには対応していない。
  • お助け隊と称している。
  • 支援者、利用者ともA班、B班に半分ずつ分かれ、それぞれ班長がいる。
  • 利用者は自身の属する班長へ電話。班長は支援者(5人)に電話し、お願いをする。
  • 班長は、一人の支援者に偏らないように、といった配慮を行う。
  • 10人の支援者は皆、自発的に支援者になっていただいた方なので、断られて困ることはない。
  • 電話代見合いとして、支援者には年間わずかな金額が支払われている(1,000円ほど?)。
  • 輸送モデルとしては、許可・登録を要しないもので、自発的な謝礼ベース。
  • 問題点としては、支援者が70歳~80歳と高齢であって続けて行くことは決して簡単ではない。
  • 通院でタクシーを使えば、かなりの出費となるので、ずいぶんと感謝されている。
  • 以前は、何日前に予約といったシステムにしていたが、最近は当日でも対応できれば対応するようにしている。みなさん顔馴染みであり、柔軟に対応。
  • 会則は何度となく修正している。
  • 年に一回、交流会をしている。支援者、利用者双方が出席して、問題点を話し合っている。

 すでに実施している区が同じ茅野市内にあるということで、大変に心強く感じました。城山区のお助け隊会長のA様も学習会に参加されていたので、「何かあったら教えてください」とご挨拶させて頂きました。

 以下、各グループの発表内容です。

 帰り際には、学習会に来られていた市議会議員の吉田様から、蓼科といった山の上の方の交通に関しての検討会?なりを予定されているとのお話を伺うことも出来ました。「茅野市発展のために観光地である蓼科が核となって牽引したい。そのためには例えばペンションを経営したいといった若い人たちに来て貰う必要がある。そこで問題になるのがお子さんの毎日の通学。もし通学用のマイクロバスでもあればずいぶんと違うのではないか」などひとしきりお喋り。
 いっぺんには無理ですが皆で力を合わせ知恵を出し合い、少しずつより住みやすい茅野市、蓼科区にしていきたいですね!^^