蓼科神社
蓼科区にある蓼科神社は目立たない小さな神社です。2019年2月現在でグーグルマップで調べても出て来るのは他の「蓼科神社」だけ。我々の蓼科神社は登録すらされていないようです。
茅野市内からビーナスラインを上がってきて、プール平を過ぎ、親湯温泉入り口から50メートルほど行った、ビーナスライン沿い左側に蓼科神社の鳥居があります(気を付けていないと鳥居も見過ごしてしまいそうです。右側にお蕎麦の三五十屋さんが出てきたら行き過ぎです)。
その鳥居をくぐり、5分ほど急な坂道を登ったところに蓼科神社があります。神社といってもお社があるわけではありません。あるのは石と木で出来た小さなご神体/祠が二つ並んでいるだけ。他には何もないのです。
実際、蓼科神社にお参りしに行って、気が付かずに通り過ぎてしまったという方もいらっしゃいます。
あまりにも目立たないので、蓼科区民は蓼科神社を粗末にしているでは、と誤解される向きもあるかも知れません。・・・とんでもありません! 毎年一月には、蓼科区長、氏子総代をはじめ、蓼科区の主要メンバーがそろって、厳かに歳旦祭が行われます。

7年に一度の御柱祭の年には、大勢の蓼科区民が小宮祭に参加し綱を引き、大いに盛り上がります。


あまりにもひっそりし過ぎているので「新しくお社を建立しないか」という話も実は蓼科区民の間に存在しました。そのための寄付を募ろうといった具体的な話も蓼科区議会では出ていたのです。ところが今年の歳旦祭でT神官のご指導/御託宣が下されました。「新しいお社は必要無い。無理してお社にお金を掛けるのではなく、気持ちが大切なのだ」とです。
何もない蓼科神社ですが、「初詣は蓼科神社に決めている。人と会うこともなく、とても荘厳な気持ちになるんだ」という方がいらっしゃいます。
「ここに来ると、何か神気のようなものを感じるんだ」「悩み事があるときには、ここにお参りに来ることにしている。そうすると不思議に気持ちが晴れるね」 ・・・そんな風に、蓼科区民はそれぞれに蓼科神社を大切にしているのです。
T神官もまた「ここには白龍が宿る」とおっしゃって下さっています。
何もない、目立たない、でも蓼科区民に愛される空間、何か神気が感じられる森の中の蓼科神社。もしかしたら、白龍に出会えるかも知れません?
ここもまた、蓼科区民の散策コースです。
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