寒冷地の不動産

2019年7月11日不動産に関する注意点不動産, , 寒冷地, , 雪害

雪国で暮らす方にとっては常識であっても、都会から移り住んだ人間にはビックリするようなことがあります。

たとえば、レンガ。一冬でボロボロになるってご存知でしょうか。

水が浸み込み凍ると、堅いレンガが割れてしまうのです。以前、家の軒下で物を置く台にしようと、何十個かレンガを買って、一冬でダメにしてしまったことがあります。^^; ビックリして地元の方に話すと、常識だと笑われました。

割れたレンガ

水が浸み込まないように表面に特殊加工をしたようなものなら別なのかも知れませんが、そうでなければ、雪が降り気温が下がる蓼科の屋外にレンガは不向きです。ベランダにレンガを敷き詰めたいといった時は寒冷地でも大丈夫なのかをご確認して下さい。

レンガだけではありません。ベランダのタイルもまたボロボロになることがあります。コンクリートも一度乾いた後に塗り直し隙間が生じて、・・・といった工事をすれば、隙間に水が浸み込んで少しずつ割れ目が大きくなってしまうそうです。都会で人気のコンクリートパネルを張り付けた高級住宅も当地ではまず見かけませんが、こうした理由で寒冷地には不向きだからだと聞いたことがあります(真偽の確認はしていません)。

蓼科では、家の樋(トイ)もほとんど見ることはありません。雪がたまって凍り付けば、簡単に壊れます。

地面を通す水道管も埋め方が浅ければ凍って破裂してしまいます(蓼科を代表するリゾートで、実際にこうした事故が起きたそうです)。


気を付けて頂きたいのは、家を新築したい、といった場合です。もちろん地元の業者さんを使う分には、寒冷地仕様は常識です。けれど都会の業者さんなら、どうでしょう? 
都会から移住してくるといった場合、お付き合いがある都会の業者さんに依頼する、といった方が、実は結構、いらっしゃいます。結果、思いがけないトラブルが発生することも(水道管破裂事故が起きたリゾートでも都会のデザイナーさんが担当したと聞いています)。
都会の業者さんに依頼される場合は、寒冷地での経験がお有りなのか、事前にご確認頂ければと思います。


雪に関連して、不動産購入時にご注意していただきたいことは、ほかにも色々あります。

蓼科は豪雪地帯ではありません。けれど必ず雪は降ります。年によってはかなり降ります。標高が高い地域では、歩いていて腰の高さまで雪に埋もれることもあるのです。家の玄関に屋根(ポーチ/庇)が無ければ、夜、大雪が降って翌朝、玄関のドアが雪の重みで開かなくなるということも有り得ます(まあ、そこまで降ることは滅多に無いと思いますが、通年居住する場合に玄関前に屋根を付けることは考えたいです。)

玄関の庇/屋根にしろ、カーポートにしろ、屋外に置く物置にしろ、大雪が降れば潰れます(カーポートを値切って大雪で潰れ、車の修理でとんでもないお金がかかったという話もあるのです)。

そして大雪が降れば除雪する必要があります。主要道路は市なりが除雪してくれますが、ご購入希望の不動産の前の道はどうでしょう? 除雪ができなければ閉じ込められてしまいます。
蓼科の別荘地には、道路から玄関までのアプローチ(つまり私道です)が100メートルもあるような豪邸も珍しくはありません。それが都会の一戸建てよりもはるかに安い値段で買えてしまったりするのです。「うわあ、こんな豪邸欲しい! このアプローチの長さ、憧れる!」と思いがちではあるのですが・・・

夏の間だけの避暑地として利用する分には何の問題もなくても、蓼科に移住して通年住もうという場合には除雪の問題は避けられません。不動産購入時に思い出して頂ければと存じます。